介護

有料老人ホーム契約前の確認事項

投稿日:2019年4月28日 更新日:


こんにちは、LUNAです。

入居後に後悔しない・失敗しないために、ここで一息ついてクールになりましょう。

今回は契約前に重要と思わるれ確認・質問ポイントをまとめました。

皆さんにとって少しでも参考になれば幸いです。


見学内覧後に聞いておきたい質問事項

 

ホームの見学内覧を終えたら、帰る前に担当者に確認したい質問項目をまとめました。

 

そもそも、数百万~数千万円を一括で支払う「入居一時金」って何?!夫と私の最初の大疑問でした。

夫が最初にした質問は、「入居一時金って、何ですか?敷金とか礼金ですか?」です。担当者の答えは「家賃の前払いとお考えいただければ分かりやすいかと思います」というものでした。

入居一時金には「返還金制度」というものがあります。入居期間に合わせて徐々に償却されるという仕組みです。
なるほど、だから償却前に亡くなったり、退去したら計算式にのっとって返還されるということが、理解出来ました。

月々の支払いは家賃を除いた食費・管理費・光熱費等、という具合です。義父が入居したホームの内訳には居室の掃除、健康診断なども含まれています。


ある程度具体的な話になった時、担当者に入居一時金・月々の費用の支払い方法・能力について、義父の資産状況を聞かれました。預貯金・有価証券・不動産・年金額等です。

夫は父から入居一時金と月々支払い可能額の上限しか聞いていなかったので、即答は出来ませんでした。入院中の父に確認します、と持ち帰りました。

会って間もない赤の他人にいきなり父の資産状況を聞かれてビックリしました。当然、事前の下調べでこのホームなら払える、という前提で見学しているので、単刀直入に聞かれた時は正直、唖然としました。もちろん、それなりの気遣いはしてくださいましたが。

後日、実際に書面で提出したのは、年金収入額を証明する年金通知書だけでした。預貯金・有価証券・不動産に関しては、大体の金額を教えていただければ結構です、と言われ自己申告で済みました。


注意ポイント

初期償却・・・入居した段階で入居一時金の中から老人ホーム側に支払うお金のこと。入居一時金の30%を初期償却にあてる老人ホームが多いようです。入居後に返還されることはありません。したがって初期償却の比率が少ないほど、途中退去した場合に戻ってくる返還金は多くなるということです。

償却期間・・・入居一時金から初期償却を差し引いた金額は、各老人ホームが定めた期間で償却されていきます。老人ホームが定めた期間を償却期間といいます。償却期間が長いほど、途中退去時の返還金が多くなります。

償却方法・・・償却年数は0年(初期償却100%のホームもあるみたいです)~15年以上と老人ホームによって違います。
償却方法には①初期償却あり・・・入居と同時に入居一時金の一定の割合が償却され、その後は毎月均等に償却されていきます。②均等償却・・・均等償却は入居時の初期償却がない仕組みです。2015年4月の法改正以降、均等償却のほうが一般的な方法になっています。

 

黄色いマーガレットのお花

 

病気・看取り(ターミナルケア)対応


義父の場合、自立状態なので住宅型有料老人ホームを選択しました。幸いにもこのホームには、介護付き有料老人ホームが併設されています。

介護が必要になったらそちらに移れるというものです。入居時は元気でも下記のような状態になった場合の事を質問しました。

 

ポイント

・入居一時金の差額はどうなるのか?

・どの様な状態になったら、介護付き有料老人ホームに移るのか

・認知症になっても入居を継続できるか

・病気・怪我等で入院した場合、退院後は速やかにホームに戻れるのか

・看取り対応の選択肢があるのか

・末期の医療対応の有無

・施設内の医療対応が充実していて最期まで居室で過ごせるのか、重症化したら医療機関への入院が必要になるのか

 

本人も家族も一番、気になることではないでしょうか?身体状態の変化・悪化は高齢者にはつきものです。その都度、右往左往するのは大変です。

落ち着いて安心して過ごしてもらいたい。その為に「有料老人ホーム」を選択したのですから。臆せず、躊躇しないで質問なさってください。

 

契約締結前に確認したい項目を家族と一緒にまとめましょう。

 

自宅を購入した時に、私たちも重要事項説明書を渡され、仲介業者が読み上げましたよね。

後々、何かトラブルがあった時には「重要事項説明書に書いてあります」と言われてしまいます。

この時点では本人も家族もかなり疲れています。が、もうひと頑張りです。ゴールはすぐそこです。

不明点はなおざりにしないで、必ず、ホーム担当者や施設長に確認しましょう。

 

雨上がり。露に濡れた淡いピンクのつづじのお花

 

注意ポイント

重要事項説明書で特に確認すべき項目

重要事項説明書には、事業主概要、施設・事業者概要、サービス内容、利用料金、クーリングオフ、入居契約書の内容確認、身元引受人との最終確認等の項目があります。

その中で特にしっかりと確認すべき候項目をまとめました。

入居キャンセル時の申込金返還の有無


申込金・施設協力金・入居一時金のそれぞれのキャンセル時の対応を確認しましょう。全額償却、一部償却、全額返還のどれにあたるのか必ず、確認すべきです。

 

クーリングオフ


クーリングオフとは、通常は一定期間、無条件で申込みのキャンセルや契約の解除を行える法制度のことをいいます。

有料老人ホームでは契約から90日以内(施設によっては入金後や入居日からで起算)に契約を解除した場合に、入居一時金を全額返還するというものです。

が、施設によっては居室のクリーニング代 を請求されたり、日割りでの償却をする、申込金は返還しないなど、様々な所があるようです。契約内容の確認は慎重に。

入居契約書内容を確認


入居一時金の償却方法・期間、支払方式の違いによる月額及び支払総額の差異、受けられるサービスと費用の有無、個人情報に関しての取扱い、強制退去の要件など。

わかりにくい文面で初めて見る契約内容に戸惑うことも多いと思います。

ご家庭によっては時間的な猶予が無く切羽詰まった状況だと、見過ごしてしまう可能性もあります。今一度、冷静に読んで分からいない点は質問しましょう。

保証人と身元引受人の役割と責任


保証人と身元引受人について、この2つは便宜的にほぼ同義語として用いられています。厳密には果たす役割が異なります。

保証人は支払いができなくなった場合に債務を負うもの。身元引受人は有事の際の相談、確認、決定をおこなうものです。

老人ホームではすべての役割を負う者として「保証人」や「身元引受人」と呼称する場合も多いです。

契約書にはどちらの名称で記されているか、具体的にどのような責務を負うかはしっかりと事前確認しておきましょう。

ポイント

・緊急時の連絡先

・入居者が治療を受ける際の治療方針の判断や入院する際の手続き

・月額費用の支払いが滞った時に債務履行を負う連帯保証

・入居者が亡くなった時の身柄を引き取り、未払債務の清算など


そのほか、「事故発生時の対応」「損害賠償」「損害賠償責任保険の加入の有無」「入居一時金の償却方法・年数の確認」「退去時にどのくらいの返還金が戻ってくるか、またその受取り方法」なども確認しましょう


素朴な疑問・分からないことは施設長と担当者に聞きましょう。誰だって初めてのことで分からない・疑問に思うことは多々あります。なんでも納得できるまで質問しましょう。

地域包括支援センターでいただいた 資料をパソコンで調べてから、条件に叶いそうなホームをいくつか見学しました。

分からない事・疑問に思うことは全て質問をしました。良いホームはどんな疑問・質問にも施設長や担当者が親切丁寧に真摯に答えてくれました。

空き部屋を必死で埋めようとしていることが見え見えの担当者もいました。

また、確認事項を「明日、担当者から連絡させます」と約束したのに、1週間以上経ってから電話がきたホームもありました。

言葉や書類だけではなく、相手のちょっとした対応でそのホームの本質が見えることもあります。最終確認は家族の目と耳と口でしっかり・きっちりといたしましょう!


次回はホーム探しと同時進行でおこなった実家の売却とホームに入居した義父の様子をお伝えします。

 

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