こんにちは、LUNAです。
入院中の義父に代わって、夫と二人で行ったホームの見学内覧会の体験レポートです。
今回はチェックポイントをまとめました。
目次
住宅型有料老人ホームを見学内覧時にすべきチェックポイント
ある程度、資料やパンフレットまたはインターネットで調べたら、候補のホームを数件に絞り込みましょう。
次に絞り込んだホームに見学内覧のアポイントを取ります。
私の経験では、理想は一日一件、多くても二件までです。
何故なら、良いホームほど施設長や担当者が懇切丁寧な対応をしてくれるので時間がかかります。
施設面で言えば、包み隠さずなんでも、どこでも見せてくれます。例えば、共有スペースのトイレや共同のゴミ置き場など。こういう箇所の掃除や手入れが行き届いていて清潔だと私はとても信頼出来ました。
入居後に後悔しない老人ホーム選びのためには、絶対に見学内覧は行うべきです。
この手間暇は惜しんではいけません。
見学すると、現在入居している方々やそこで働いているスタッフ達の様子が確認できます。
パンフレットではわからないそのホームがもつ、全体の雰囲気を感じとることができます。
それは、入居する親や家族にとって、良いホームなのかを判断する重要な要素です。
チェックポイント1. 立地・周辺環境
パンフレットやホームページで施設までのアクセス、周辺の環境について事前に調べる。そして見学時には自分で体験しましょう。百聞は一見に如かずです。
・家族が面会する際に所要時間は?
・駐車場は?
・最寄り駅からのバスの便は?
・ホームのマイクロバスの運行の有無
・施設周辺の道路状況は?
・スーパー・公共施設・散歩コースは?
ポイント
見学時には、実際に現地までの道のりを体験し、周辺の様子を自分の目で確認しましょう。
何よりも家族が入居後に通いやすいか、という点をチェックしましょう。不便だとどうしても足が遠のいてしまうものです。
チェックポイント2. 唯一の楽しみでもある食事
一日三回いただく食事は、とても大事なポイントです。なおざりには出来ません。
義父は入院中で体験入居が出来ないので、私たち夫婦は実際に試食しました。味だけではなく食堂の雰囲気も大切です。
私たちだってどんなに豪華な食事でもその場が和やかで清潔でなければ、食事そのものを楽しんでいただくことは出来ません。
父は食事制限がなく普通食です。夫や私が美味しいと思って食べられるか、どうかを基準にしました。
ポイント
好き嫌いなどの好みも大事な要素です。毎回の食事にメニューの選択肢はあるのか?
糖尿病や高血圧などの持病がある人のために、減塩食などに対応しているか?
固形物の咀嚼が難しくなった場合の「きざみ」「やわらか」などの形状食の提供は?
ホームの方でも食事の好みには頭を悩ませています、との事でした。
他の事にはあまりこだわりを言わない高齢者も、食事については結構、文句が出るそうです。
70~80年間のそれぞれの嗜好や家庭の味をに慣れ親しんできたんですから、仕方ないですね。
チェックポイント3. 入居者・ホームのスタッフの表情
ホームを見学に訪れたときには、スタッフや入居している人々の様子をしっかりウォッチングしましょう。
下調べでは分からなかったスタッフの人柄やホームの雰囲気を知る絶好の機会です。
スタッフの様子は?
- 明るく、挨拶をしっかりしているか
- 仕事に追われて、走り回っていないか
- 余裕のない怖い顔をしていないか
- 生き生きと笑顔で働いているか
- 入居者の方に対する言葉遣いは丁寧か
- 施設長(館長)は信頼できる人物か
入居者の様子は?
- 長時間ボーッとしている様子はないか
- 表情が乏しい・固い表情をしていないか
- スタッフや他の入居者との仲は良さそうか
- 入居者の表情は明るいか
ポイント
スタッフや入居している人々の表情は生き生きと明るいか。
施設全体に穏やかな空気感とアットホームなぬくもりが漂っているか。
チェックポイント4. 居室・共用スペースの設備
居室
一番、長い時間を過ごす居室の間取り・設備・仕様はしっかりとチェックしましょう。
・インターホン・ナースコールの位置
・手すりの位置や高さ
・ベッド周りの動線は確保できているか
・トイレ、洗面所は車椅子でもOK?
・キッチンの使い勝手
・収納スペースは充分か
・洗濯機の設置スペース
担当者に居室での光熱費は管理費に含まれているのかを確認しましょう。
ポイント
居室の生活設備・広さは希望条件と合っているか
補助・緊急器具は必要なものが用意されているか
安心安全に、使い勝手よく日々の暮らしが営めるか
共用スペース
ホームに入居後、居室と次いで滞在時間が多くなるのが共有スペースです。
食堂・リビングスペース
一日三回食事で利用する食堂、リビングには大画面のテレビが設置されており、入居者間の交流がみられる大切な場所です。
その他に、入居者が利用できる機能訓練室、カラオケルーム、麻雀部屋や多目的ホールなど娯楽のために設置されている部屋はあるか。
見学に行ったときは、この共有スペースの「有無」・「居心地の良さ」について確かめることが大事です。
居心地の良い共有スペースは、自然と人が集まるものです。見知らぬ他人同士がコミュニケーションを取れる場として大切です。
私たちは食堂で入居者の方の食事時間に試食したり、仲間で麻雀に興じられる様子を拝見しました。
廊下・通路の設備・仕様
・廊下や通路は広さや手すりなどに安全対策がなされているか
・エレベーターの広さや数は充分か
・建物の清掃は行き届いているか
・生花など季節感のある飾り付けはなされているか
・共同の入浴設備の見回りや温度管理など安全対策は充分か
居室・共用スペースでは、「?」と感じた点は、担当者にその場で確認します。対象は「物」なので曖昧な返答があるはずありません。
万が一「曖昧な返答」だったらおかしいと思ってください。
チェックポイント5. レクリエーションやイベント等の催事
老人ホームでは、多種多様なレクリエーションが企画され、毎日のように行われています。
義父が入居したホームでは、館内では講師を招いての定期的な体操教室・歌手や学生さんによる音楽会。
マイクロバスで出かける平塚の果樹園や農家でのイチゴ狩りをはじめ、季節のフルーツや野菜の収穫イベントがあります。
また、少し足を延ばして大磯の旧吉田茂邸を訪ねたり、江の島のクリスマスイルミネーション見物に出かけたりと室内、屋外と様々な催し物があります。
元来、人見知りで照れ屋の義父は、そういう事に参加するタイプの人ではありませんでした。
そんな義父が年齢差のある家族ではなく、同世代の人々となら積極的にそれらのレクリエーションに参加しています。
その様子をみて、その人にあったホームでの暮らしは悪くないな。いやむしろ、理想的だな、と私は思うようになりました。
多くのホームでは、雛祭り・端午の節句に菖蒲湯、夏祭り・クリスマス・餅つき大会など季節のイベントも盛りだくさんです。
施設のスタッフが創意工夫を凝らして立案し、入居者の参加を呼びかけています。
団体生活の中で、孤立を防ぐ・生きがいや楽しみを見つける・ボケ防止・身体機能の活性化等々がその目的ですね。
ポイント
見学時には、レクリエーションの内容、開催・外出機会の頻度を聞いてみましょう。
また、参加費用の目安も確認しておきましょう。
見学内覧でのチェックポイントはたくさんあります。はずせないポイントをまとめました。少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
次回は見学内覧時にすべき質問事項をまとめます。
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