介護

有料老人ホームへの入居を親に説得するコツ

投稿日:2019年3月30日 更新日:

こんにちは、LUNAです。

前回、述べたように執刀医から「一人暮らしは卒業です!ご家族とよく話し合ってください」と言われたものの義父の口から「自宅を売却して、有料老人ホームに入居する」とは、まだ聞いていません。

今回は義父が有料老人ホームへの入居を決心し、私たち夫婦が 地域包括支援センター を訪れて、具体的にホーム探しを始める第一歩までのお話です。

有料老人ホームへの入居を親に説得するコツ

有料老人ホーム入居の話を進める上でまず行うべきことは本人の意思確認です。

①  有料老人ホーム入居について

②  有料老人ホーム入居の予算について

③  自宅の売却について

 

言うは易しで一番大変で一番大切なことですね。

コツその1. 親と同じ土俵に立たないことを意識する

心筋梗塞で倒れたショックから立ち直っていないことと術後間もないということで義父の思考力・理解力はしっかりしているとは言えないレベルでした。なので気持ちが行ったり来たりして私たちが振り回されることも多かったです。

「元気になったらまた元の一人暮らしに戻れるのでは?」

「気ままな一人暮らしから、見知らぬ他人とひとつ屋根の下での共同生活は気が重い」

「そうは言っても今回のように体調の急変は怖いな」

 

こんなことを言われると家族はついムキになってしまいがちですが、こちらがムキになってしまうと親の心は頑なになってしまいます。

自分たちのペースで矢継ぎ早に段取りを話したり、時間が無いからなんて言うのもダメです。

 

コツその2. 命令や指示ではなく「お願いをする」

今回のことをきっかけに、実は義父も以前から何となくは、パソコンで有料老人ホームを検索していた事を初めて知りました。

義父が目星を付けていたホームは息子たちの家からは遠くて辺鄙な場所でした。理由はただ一つ。運転免許証を自主返納した父にとって母の墓参のアクセスが良かったこと。

二人の息子は気持ちは分かるけれど、今回の事を踏まえて「ある日、突然」の場合はもちろん、この先の限られた父の余生は現役世代の息子家族が時間的に負担なく頻繁に気軽に会いに行ける場所にしてほしい、と懇願しました。命令・指示ではなくお願いしました。

 

コツその3. 親の気持ちを理解する

義母が亡くなってから義父には偏屈なところが増えていきました。徐々に付き合いづらい頑な老人になっていました。

それに伴い義父に会いに行く回数は自然と減っていました。今回の事で義父の変貌は淋しさの裏返しであったことが遅まきながら夫も私も理解することが出来ました。

不思議なもので義父の淋しさを私たちが感じ取った辺りから、話し合いはスムーズに運ぶことに。義父も気持ちを軟化させてくれました。

そして「やっぱり、今回のような事があると独居老人暮らしは皆に迷惑や心配をかけるし、自信を無くした」「君たちに任せるよ」「君たちが良いと思う所を探してくれ」と。そして「今が潮時だな。老いては子に従えというからな」と笑って言ってくれました。やっと父の言葉を借りると「気ままな独居老人暮らしに終息宣言」をしてくれました。

ひとつ、大きなハードルを乗り越えることが出来ました。

いよいよ、行動開始です。

カロライナジャスミンの黄色い可憐なお花が塀に絡んで咲きました。

 

有料老人ホーム探しの条件

 

有料老人ホーム入居の承諾を得たところで、次は具体的な条件のすり合わせです。親と子供たち双方の思いや希望がどこまで歩み寄れるか、慎重に穏やかに話し合うように気をつけました。

この過程で夫は義父から入居一時金・月々に支払える金額の上限を聞くことが出来ました。親子とはいえ、ナイーブな事案です。

丁々発止の状態ではとても無理なことです。親のプライドを傷つけることのないように、夫は極力冷静さを自分に課していました。

 

第一に父の希望

 

自分はまだボケてはいないので、認知症の方と一緒のホームは嫌だ。個室で自由気ままにプライバシーを守って生活したい。

晩年の義母がリハビリ病院の入退院を繰り返していた時の老人病棟、介護老人保健施設(老健)のショートステイ利用時に、目の当たりにしたその風景・そこに集っていた人々の姿が頭にこびりついていたのです。

父にとっては老人ホームはすべてイコールの線上でした。「お父さん、そうじゃないよ」「全く別のものよ」と口で言うだけではなく、可視化して納得してもらうことが私たちの責務と認識しました。

 

第二に子供たちの希望

 

①可能な限り我が家の近くであること。

②将来、介護状態になっても退去せずに入居が継続できること。

③看取りまで可能であること。

 

介護経験のある方はお分かりいただけますよね。自分たちの生活と両立させるには親元に通う時間は短いにこしたことはありません。近ければ近いほど通うことが苦にならず、顔をみせる機会も増えます。いざという時も安心です。

盆栽の旭山桜。お部屋の中でお花見です。

 

地域包括支援センター

湘南に移住して二年目を迎えたばかりの私たちは、近くに有料老人ホームがあるのか、無いのか、そこからのスタートでした。そこで最初に訪ねたのは最寄りの地域包括支援センターです。

地域包括支援センターとは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」です。


対象地域に住んでいる65歳以上の高齢者、またはその支援のための活動に関わっている人が利用できます。

従って、離れて暮らす親について家族が相談したい場合は、親が住んでいる場所の地域包括支援センターに問い合わせることになります。

地域包括支援センターが地域の高齢者を支えるために行う業務は、「介護予防ケアマネジメント」「総合相談」「包括的・継続的ケアマネジメント」「権利擁護」の4つです。

地域包括支援センターには3職種の専門家が配置されています。

社会福祉士:総合相談の窓口として利用者への対応を行っています。相談は、窓口へ直接おもむくほか、電話でも行うことができます。

保健師:介護予防や医療面における相談に対応を行います。特に役割を期待されているのが、病院や保健所との連携構築の分野です。

主任ケアマネジャー:介護全般に関する相談やサポートを行うほか、地域のケアマネジャーへの支援やサービス事業者間の連携などを担います。

「総合相談」は高齢者の各種相談に幅広く総合的に対応しています。介護保険の申請窓口も担っていて、高齢者の困ったことに対して、必要なサービスや制度を紹介し、解決に導いてくれます。

各市町村が設置主体で、自治体から委託され、社会福祉法人や社会福祉協議会、民間企業が運営している場合もあります。

人口2~3万人の日常生活圏域(多くの場合、各中学校区域)を1つの地域包括支援センターが担当しています。

我が家の場合、

① 入院中の義父の現住所は他地域であること

② 退院後は私たちの住むこの地域の近くにある有料老人ホームに入居させたい

③ 条件に見合ったホーム探しの相談をしたい

と申し出ました。担当の社会福祉士さんは快く相談にのってくださいました。

義父の現状を話し、どういうホームが適当かの教えを乞いました。一言で有料老人ホームと言ってもいろんな形態あることを知りました。

有料老人ホームには大きく分けて介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームの2種類があることを学びました。義父の場合は現状・本人の希望を加味して後者が妥当と理解しました。

公的な機関なので具体的に限定したホームを勧めたり等の言動は一切ありません。有料老人ホーム探しに必要な資料・パンフレット一式をいただきました。

また、情報として民間の有料老人ホーム斡旋業者の存在も教えていただきました。例えて言うなら、私たちが家探しをする時の不動産屋みたいなものです。

一件一件のホームの資料を自分で入手し、調べる手間暇、または全く知識がなく初めて探す失敗の許されない親の終の棲家探しにプロの意見を参考にする・手を借りるのもひとつの手立てではあろうかと思いました。

因みに我が家の場合は、そういった業者の手を借りる前に幸いにもホームを見つける事が出来ました。ですから、ここではあくまでも世の中にはそういう業者の存在がありますよ、という情報をお伝えするまでです。

地域包括支援センターでいただいた資料・パンフレット一式に目を通して、夫と二人でめぼしい物件を絞り込みました。

次回は、有料老人ホームの種類と費用についてお話させていただきます。

 

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